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2021/12/01

2022年度学会賞受賞者のお知らせ

2022年度学会賞の授賞は、2021年11月19日開催の理事会において次のとおり決定されましたので、お知らせします。
【授賞式】日時: 2022年3月25日(金)

場所: オンライン開催(zoom)

○ 薬学会賞受賞者(応募8件、授賞4件)

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大高 章 大和田 智彦
(徳島大学大学院医歯薬学研究部 教授) (東京大学大学院薬学系研究科 教授)
自然に学ぶペプチド・タンパク質化学の開拓 窒素原子を含む結合活性化学種の発見
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砂塚 敏明 松田 正
(北里大学大村智記念研究所 所長・教授) (北海道大学大学院薬学研究院 教授)
創薬を志向した大村天然物の合成と新手法の開発 サイトカインシグナル伝達系の解明と疾患治療への応用

○ 学術貢献賞受賞者(応募2件、授賞2件)

第1A部門 有機化学  第1B部門 生薬・天然物化学、医薬品化学
第2部門 分析化学、物理化学、アイソトープ・放射線科学
第3部門 生物化学、微生物科学
第4A部門 薬剤学・製剤学、医療薬学  第4B部門 衛生化学、薬理学

第1A部門 第3部門
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田村 修 高橋 典子
(昭和薬科大学 教授) (星薬科大学薬学部 教授)
ニトロンの新しい化学の開拓 ビタミンAとがん:ビタミンAとその誘導体によるがん細胞の増殖抑制とその作用機序

○ 学術振興賞受賞者(応募7件、授賞3件)

第1A部門 有機化学 第1B部門 生薬・天然物化学、医薬品化学
第2部門 分析化学、物理化学、アイソトープ・放射線科学
第3部門 生物化学、微生物科学
第4A部門 薬剤学・製剤学、医療薬学 第4B部門 衛生化学、薬理学

第1A部門 第1B部門
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根本 哲宏 森川 敏生
(千葉大学大学院薬学研究院 教授) (近畿大学薬学総合研究所 教授)
脱芳香化を基軸とした安定分子構造の直接変換法の開発と展開 薬用・食用資源からの活性天然物の探索とその開発・応用に関する 食品薬学研究
第4A部門
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渡邊 博志
(熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系) 准教授)
酸化ストレスが誘発する腎病態生理の分子機構学的解明と新たな 診断・治療戦略の構築


○ 奨励賞受賞者(応募8件、授賞5件)

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櫻井 遊 笹野 裕介
(東北大学大学院薬学研究科 講師) (東北大学大学院薬学研究科 講師)
機能素子を用いたsiRNA搭載脂質ナノ粒子による新規がん治療法の開発 精密設計分子触媒を用いる高選択的アルコール酸化反応の開発
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中山 淳 東阪 和馬
(大阪市立大学大学院理学研究科 講師) (大阪大学高等共創研究院 准教授)
創薬展開を志向した天然-擬天然物の網羅的全合成と医薬化学研究 物性-動態-毒性の連関解析に基づく、脆弱な世代へのナノ粒子の 健康影響評価と安全性確保
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森 貴裕
(東京大学大学院薬学系研究科 助教)
天然薬物生合成酵素の機能解析と有用物質生産への応用


○ 女性薬学研究者奨励賞受賞者(応募5件、授賞2件)

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金子 雪子 熊田 佳菜子
(静岡県立大学薬学部薬理学分野 講師) (東北大学大学院薬学研究科 助教)
膵β細胞を標的とする新たな作用機序を有する糖尿病治療薬開発 に向けた薬理研究 水素移動および電子移動を利用した新規分子変換プロセスの開発


○ 創薬科学賞受賞者(応募2件、授賞2件)


インフルエンザ キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬  バロキサビルマルボキシルの創薬と開発
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河井  真 宍戸 貴雄 上原 健城 土屋 賢二
河井  真(塩野義製薬株式会社 創薬化学研究所 創薬化学6 ディレクター)
宍戸 貴雄(塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所 感染症2 ディレクター)
上原 健城(塩野義製薬株式会社 医薬開発本部 臨床開発部長)
土屋 賢二(塩野義製薬株式会社 ニュープロダクトプランニング部 感染症戦略ユニット長)
受賞理由
バロキサビルマルボキシルは、世界で唯一のキャップ依存性エンドヌクレアーゼを標的とするインフルエンザ治療薬である。既存薬と比べて抗ウイルス効果が極めて高く、単回経口投与で治療が完結することから利便性に優れ、インフルエンザ治療薬の選択肢拡充に貢献した。また、ヒット化合物からの構造展開は独創性にあふれており、大胆な構造変換により極めてユニークな化学構造を持つ高活性化合物を創製した点で、創薬化学的にも注目に値する。さらに臨床試験開始から3年という異例の速さで承認を取得し、現在までに世界60カ国で承認され、多くの患者の治療に貢献している。以上により、創薬科学賞にふさわしい成果と認められる。

リサイクリング抗体サトラリズマブの創製
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井川 智之 石井 慎也 島岡  伸 樋口 義信 橘  達彦
井川 智之(中外製薬株式会社 トランスレーショナルリサーチ本部 本部長)
石井 慎也(中外製薬株式会社 研究本部 バイオ医薬研究部 リードクリエイショングループ 主任研究員)
島岡  伸(中外製薬株式会社 研究本部 研究業務推進部 新拠点設立準備グループ 副部長)
樋口 義信(株式会社中外医科学研究所 副部長)
橘  達彦(中外製薬株式会社 トランスレーショナルリサーチ本部 医科学薬理部 ファーマコメトリクス2グループ グループマネージャー)
受賞理由
サトラリズマブは、申請者らが独自に開発したリサイクリング抗体技術を初めて適用したヒト化抗 IL-6 レセプターモノクローナル抗体である。従来の受容体抗体は膜型抗原に結合すると、ライソソームに移行して分解されてしまうため、治療効果の持続性に問題があった。これに対して、エンドソーム内の酸性条件で抗原を解離させる機能を抗体に付与し、再び細胞質に移行して1分子の抗体が複数の抗原に繰り返し結合できるリサイクリング抗体というきわめて独創性の高い画期的な技術の開発に成功し、薬効持続性の向上を達成した。さらに、この画期的な技術は汎用性が高く、高い波及効果を有し、抗体医薬品の可能性の拡大にも貢献している。また、本薬剤は、指定難病でアンメットメディカルニーズが高い疾患である神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の治療薬としてグローバルでの成長も期待される革新的医薬品であることから、創薬科学賞にふさわしい成果といえる。

○ 教育賞受賞者(応募1件、授賞1件)

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太田 茂
(和歌山県立医科大学薬学部 教授)
薬学教育改革推進への貢献