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本学会より推薦の公益財団法人東レ科学振興会 「第65回(令和6年度)東レ科学技術研究助成」採択者について

2025/03/05

本学会推薦の公益財団法人東レ科学振興会「第65回(令和6年度)東レ科学技術研究助成」に1名が採択されました。
 
 2025年2月14日、本学会が関与する分野で、自らのアイディアで萌芽的研究に従事しており、かつ今後の研究の成果が科学技術の進歩、発展に貢献するところが大きいと考えられる若手研究者(原則として推薦時45歳以下)へ、本助成が重要かつ中心的な研究費と位置づけられ、これにより申請研究が格段に進展すると期待される研究を対象に採択される、第65回(令和6年度)東レ科学技術研究助成に、本学会から推薦した1名が採択されました。
 
 「高反応性中間体を活用した超嵩ペプチドの化学合成法」
 生長 幸之助(産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター・研究チーム長)
 
高求核性のペプチドチオカルボン酸(PTC)と高求電子性のN-カルボキシアミノ酸無水物(NCA)の反応を利用し、嵩高いペプチド結合の効率的な合成法(液相・固相・ボールミル法)を開発する。
この方法により、従来の戦略では供給が困難とされるケミカルスペース(超嵩ペプチド)への効率的なアクセスが可能となる。
この技術を基盤に、配座制御・物性・体内動態に優れた特殊ペプチドのライブラリ化と量的供給が実現され、多様な生体関連化学分野の研究進展に貢献することができる。