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本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
2018/10/06
本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。 本庶先生は「抗PD-1抗体ニボルマブ(nivolumab)の研究開発」で、日本薬学会創薬科学賞を受賞されています。「抗PD-1抗体ニボルマブ(nivolumab)の研究開発」 柴山 史朗(小野薬品工業株式会社筑波研究所先端医薬研究部 主席/研究統括部 上級アドバイザー(免疫・バイオ医薬研究)) 本庶 佑(京都大学大学院医学研究科 客員教授/静岡県公立大学法人 理事長) 湊 長博(京都大学大学院医学研究科 教授) 岩井 佳子(産業医科大学医学部分子生物学 教授) Alan Korman(Vice President, Immuno-Oncology, Bristol-Myers Squibb Biologics Discovery California) 《受賞理由》 抗PD-1抗体ニボルマブは、癌細胞による腫瘍免疫の回避に重要な役割を果たしているPD-1/PD-L1経路のPD-1をブロックすることにより腫瘍免疫を活性化し、抗腫瘍効果を示す抗癌剤である。2014年7月に日本において世界初の抗PD-1抗体として「根治切除不能な悪性黒色腫」を適応として承認された。長年に亘る産学共同研究の中で、PD-1分子の機能解明と抗PD-1抗体の抗癌効果の発見が行われ、腫瘍免疫の基礎研究へ大きな影響を与えた。PD-1/PD-L1の腫瘍免疫療法における重要性を認知したグローバルメガファーマによるPD-1ブロッカーの画期的な臨床試験成績は腫瘍免疫療法に対する評価を一変させている。抗PD-1抗体の抗癌剤としての可能性を見出し、いち早く日本において開発を行い臨床現場に提供したことは創薬科学賞に値する。 |
⇒ ファルマシア掲載記事「新規がん免疫治療薬抗PD-1抗体ニボルマブの研究開発」