初夏になると爽やかな強い香りを放つナツミカン。ジュースや果皮をマーマレードなどのジャムにして食べる親しみやすい果物ですが、実は古くから生薬としても重宝されてきました。
ナツミカンは、温暖な地域で広く栽培される常緑低木で、日本では鹿児島県、熊本県、愛媛県などが主な生産地です。木は高さ3~5 mで、枝は横に広がります。初夏になると、梢(こずえ)の葉の付け根に、白く厚みのある楕円形の花を咲かせます。先端が少し丸みを帯びた花からは、強い芳香が漂います。秋に熟す果実は、横に少し広がった大きな球形で、皮が厚く表面に「いぼ」が多いのが特徴です。クエン酸やビタミンCを豊富に含むため、強い酸味と爽やかさがあります。
ナツミカンの未熟果実をそのまま、又は半分に切り乾燥したものを生薬枳実として利用します。また、ダイダイC. aurantium L. var. daidai MakinoやC. aurantium L.の未熟果実も枳実として利用されます。枳実の精油成分として主にd-リモネンが含まれるほか、フラボノイドのナリンギン、ネオヘスペリジンやクマリンのウンベリフェロンといった成分が含まれています。枳実には、滞った「気」の巡りを良くし、胸や心下部のつかえを和らげる作用や便通を改善する作用があります。そのため、芳香性苦味健胃薬、去痰薬、破気薬として用いられ、四逆散、潤腸湯、大柴胡湯、麻子仁丸などに配合されています。
ミカン科の植物は古くから食用として利用されており、多くの突然変異を生じながら世界に広がりました。日本のナツミカンの歴史は、江戸時代の中頃(1700年ごろ)に遡ります。現在の山口県長門市仙崎大日比で「お蝶」とういう少女が海岸に流れ着いた珍しい果実を拾い、邸内にその種を蒔いたことが日本のナツミカンの始まりといわれています。なお、ナツミカンの花は山口県の県花に指定されており、その原樹は国の天然記念物として今も大切に守られています。
ナツミカンは、温暖な地域で広く栽培される常緑低木で、日本では鹿児島県、熊本県、愛媛県などが主な生産地です。木は高さ3~5 mで、枝は横に広がります。初夏になると、梢(こずえ)の葉の付け根に、白く厚みのある楕円形の花を咲かせます。先端が少し丸みを帯びた花からは、強い芳香が漂います。秋に熟す果実は、横に少し広がった大きな球形で、皮が厚く表面に「いぼ」が多いのが特徴です。クエン酸やビタミンCを豊富に含むため、強い酸味と爽やかさがあります。
ナツミカンの未熟果実をそのまま、又は半分に切り乾燥したものを生薬枳実として利用します。また、ダイダイC. aurantium L. var. daidai MakinoやC. aurantium L.の未熟果実も枳実として利用されます。枳実の精油成分として主にd-リモネンが含まれるほか、フラボノイドのナリンギン、ネオヘスペリジンやクマリンのウンベリフェロンといった成分が含まれています。枳実には、滞った「気」の巡りを良くし、胸や心下部のつかえを和らげる作用や便通を改善する作用があります。そのため、芳香性苦味健胃薬、去痰薬、破気薬として用いられ、四逆散、潤腸湯、大柴胡湯、麻子仁丸などに配合されています。
ミカン科の植物は古くから食用として利用されており、多くの突然変異を生じながら世界に広がりました。日本のナツミカンの歴史は、江戸時代の中頃(1700年ごろ)に遡ります。現在の山口県長門市仙崎大日比で「お蝶」とういう少女が海岸に流れ着いた珍しい果実を拾い、邸内にその種を蒔いたことが日本のナツミカンの始まりといわれています。なお、ナツミカンの花は山口県の県花に指定されており、その原樹は国の天然記念物として今も大切に守られています。
(小池佑果、磯田 進)
注)この植物を薬用としてするには専門的な知識が必要ですので、必ず専門家の指導の下で利用して下さい。利用により,万一,体調が悪くなられた場合は医師にご相談下さい。


