薬学用語解説
羽ばたき振戦
アステリクシス
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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腕を伸ばしたり手を広げたりしたときに、粗くゆっくりとした不規則なふるえが起こる。筋肉の緊張が突然かつ一時的に失われるために起こるものであり、手が素早く下がった後に元の位置に戻る動きが鳥の羽ばたきのように見えることから、羽ばたき振戦とよばれる。肝機能障害が原因であることが多く、典型的なものは肝性脳症の早期に見られるが、腎不全や代謝異常による脳障害(脳症)によっても起こることがある。