薬学用語解説
カルシウム拮抗薬
Ca拮抗薬/カルシウムブロッカー
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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膜電位依存性Ca2+チャネルに分類されるL型Ca2+チャネルに働き、Ca2+イオンの細胞内流入を抑制する薬物。化学構造式の違いからジヒドロピリジン系(ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピンなど)、ベンゾチアゼピン系(ジルチアゼム)、フェニルアルキルアミン系(ベラパミル)に分類される。カルシウム拮抗薬は、末梢血管を拡張することで降圧効果をもたらすため、高血圧治療薬として使われている。また、冠動脈を拡張させて心筋への酸素供給を増加させるため、狭心症の発作予防にも用いられる。