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薬学用語解説

閉塞性動脈硬化症

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

腹部大動脈および下肢動脈の動脈硬化が進行し、血管内腔の狭窄あるいは閉塞により慢性の血流障害を起こした病態。下肢の血液が流れにくくなるために、足先の冷感やしびれ、間歇性跛行がおこる。さらに放置しておくと足先の壊死を起こし、下肢切断に至ることもある。また、動脈硬化からおこる合併症として、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管障害をきたすこともある。治療薬には、抗血小板薬、血管拡張薬、抗動脈硬化薬などがある。