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薬学用語解説

ステロイド離脱症候群

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

副腎皮質ステロイド薬による治療中に、急激な中止や減量をするとおこる強い倦怠感、関節痛、吐き気、頭痛、血圧低下などをステロイド離脱症候群という。ステロイド剤の多量・長期投与により、副腎皮質からのホルモン分泌機能低下や副腎萎縮がおきていることによる。治療するはずの原疾患の悪化(リバウンド)をきたすこともあるので、ステロイド剤の離脱に際しては、急激な中止・減量をせずに症状を考慮しながら、少しづつ段階的に減量する治療計画が必要となる。