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薬学用語解説

全身性強皮症

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

皮膚や臓器の線維化、血管性病変、免疫異常で特徴付けられる代表的な膠原病である。いまだ線維化を抑制する有効な治療法がなく、進行性の臓器病変を生じる予後不良の疾患である。患者の血清、末梢血単核球細胞、皮膚組織では、IL-6の過剰発現が観察されており、またIL-6は、免疫異常、線維芽細胞のコラーゲン産生や筋線維芽細胞への分化を誘導し、血管内皮細胞の活性化を促進する作用を有する。