薬学用語解説
熱性けいれんと予防接種
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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熱性けいれん(ひきつけ)がある子供の場合は、予防接種の前にけいれん止めを内服するか、ダイアップ坐薬を準備する。熱性けいれん児は、予防接種ガイドラインでは、初発の場合接種後2~3か月間観察することになっているが、通常は1か月も観察すれば十分で、できるだけ早く接種すべきである。ワクチンで予防可能な、麻しん、おたふくかぜ、水痘とインフルエンザには罹患させないようにしたい。これらは発病すると、ほぼ全例で高熱が出やすいからである。また、日本脳炎ワクチンの副反応として約15%に当日の発熱が見られるため、熱性けいれんのある人は予防対策が必要である。