薬学用語解説
糖尿病性腎症
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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糖尿病の長期高血糖状態により、腎臓糸球体の毛細血管障害によりおこる腎機能低下。初期の微量アルブミン尿に始まりネフローゼ症候群に至るタンパク尿、腎機能障害、高血圧、浮腫などから腎不全に至る。糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症とともに糖尿病の3大合併症のひとつである。治療としては、糖尿病の早期発見・血糖のコントロールのほか、腎症の進行に伴い降圧療法、タンパク質制限、低タンパク食などをおこなう。進行すると、腎不全から尿毒症となり透析が必要となる。