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薬学用語解説

プアーメタボライザー

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

先天的にある特定の薬物代謝酵素の活性がないか、あるいは極端に低い集団をさす。薬物代謝能力には個人差がある。プアーメタボライザーでは、薬物代謝が遅延するため血中濃度が高くなり、薬効や副作用が強く出やすい。デブリソキンやスパルテインを代謝できない人々が知られている。P450サブファミリーやN-アセチルトランスフェラーゼ、チオプリンメチルトランスフェラーゼなどで代謝多型の原因となる遺伝子多型が明らかになっている。また、日本人にはCYP2C19のプアーメタボライザーが多いことが以前から知られていた。