薬学用語解説
組換え医薬品
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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生体内ではホルモン、酵素、サイトカイン、血液凝固因子のようなペプチドやタンパク質が重要な役割を担っている。これらを組換えDNA技術を応用して製造して有効成分とする医薬品を組換え医薬品という。体内に存在するものと同じペプチドやタンパク質を医薬品とする場合と、ワクチンやモノクローナル抗体のように生体反応を制御するために産生されたタンパク質を医薬品とする場合がある。また、組換え医薬品では、組換えDNA技術を用いたアミノ酸残基の置換などにより、作用の持続性や作用の特異性などの点で、体内にもともとあるものを医薬品としてより望ましい性質をもつものに改変していくことが可能である。