薬学用語解説
降圧薬
高血圧治療薬
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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正常範囲以上の血圧が持続する高血圧症で、血圧を低下させる薬物。血圧を規定する心拍出量、末梢血管抵抗、循環血液量、血液粘稠度、動脈の弾力などの諸因子に作用して降圧効果をもたらす。血管平滑筋のCa2+取り込みを抑制して血管を拡張するカルシウム拮抗薬(ジルチアゼム、ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピン)、昇圧物質であるアンギオテンシンIIの産生を抑制するアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(カプトプリル、イミダプリル、エナラプリル)、アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ロサルタン、カンデサルタンレキセチル、バルサルタン)、Na+及び水利尿により循環血液量を減少させる利尿薬(ヒドロクロロチアジド、フロセミド、スピロノラクトン)、交感神経抑制薬(クロニジン)、β遮断薬(プロプラノロール、アセブトロール)、αβ遮断薬(ラベタロール)、α遮断薬(プラゾシン、ドキサゾシン)、血管拡張薬(ヒドララジン)などがある。