薬学用語解説
EPR効果
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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腫瘍組織では、正常組織に比べ血管透過性が著しく亢進しているため、高分子や微粒子が血管より流出しやすい。また、リンパ系が発達していないため、腫瘍組織に到達した物質は蓄積する。このような特性をEPR効果といい、がん細胞に対する受動的ターゲティングを行ううえで重要な因子となっている。