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薬学用語解説

播種性血管内凝固症候群

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

種々の基礎疾患の存在下に血液凝固系が活性化され、全身の微小血管内に血栓形成が起こり、凝固系因子の消費および二次線溶亢進による著明な出血傾向を生ずる症候群。血管内に持続的に組織因子が流入する場合(悪性腫瘍、外傷、熱傷、手術)、敗血症・感染症、血管内皮障害(血管炎、全身性エリテマトーデス)などが発症原因となる。治療薬としてアンチトロンビン(ATⅢ)、ヘパリン、プロテアーゼインヒビターがある。