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薬学用語解説

催吐薬
さいと

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

タバコ、医薬品等の誤飲時に胃内容物を吐き出させる目的に使われる薬物。胃粘膜と中枢神経の化学受容器引金帯(CTZ; chemoreceptor trigger zone)を刺激するエメチンを含むトコンシロップなどがある。パーキンソン病や勃起不全の治療薬であるアポモルヒネには、CTZのドパミンD2受容体を刺激して嘔吐を起こす作用があるが、今は催吐薬としては使われていない。