薬学用語解説
黄疸
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
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黄疸とはビリルビンが何らかの原因で血液中に増加し、全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態をいう。黄疸は、通常は肝炎や肝硬変などの肝臓の病気がある場合、胆汁の排泄経路である胆管系に異常がある場合や、赤血球が破壊された(溶血)場合にも出現する。黄疸があるかどうかの判断は、通常、眼球結膜(眼球の白い部分)をみて行う。一般に、病的な黄疸をみる場合には、全身の倦怠・疲労感、皮膚のかゆみ(掻痒)、感冒様症状、 発熱、尿の色が濃くなる、などの他の症状を伴う。