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薬学用語解説

抗ヒスタミン薬

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

ヒスタミンによる血管透過性亢進、気管支平滑筋収縮作用、掻痒感を遮断する。I型アレルギー性疾患(じんま疹、アレルギー性鼻炎、結膜炎)に用いられる。古典的H1拮抗薬としてジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、プロメタジンなど、抗アレルギー性H1拮抗薬としてケトチフェン、オキサトミド、非鎮静性H1拮抗薬としてメキタジン、エピナスチン、エバスチンなどがある。古典的H1拮抗薬のほとんどに鎮静・催眠の副作用があり、交通機関従事者には重大な問題となる。一方、プロメタジン、ジフェンヒドラミンなどは抗悪心・嘔吐作用が強く動揺病の予防に用いられる。古典的H1拮抗薬には抗コリン作用をもつものも多い。