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薬学用語解説

フェンタニル

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
薬理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

オピオイドμ受容体に選択的に作用するピペリジン系合成麻薬性鎮痛薬。「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬に指定されている。薬理作用はモルヒネと同様であるが、鎮痛作用はモルヒネの80〜100倍強く、毒性も強い。脂溶性が高く、作用持続時間が短い。呼吸抑制、吐き気、嘔吐、眠気、多幸感、頭痛、鎮静、抑うつ、掻痒、発汗などの副作用がある。モルヒネに比較すると便秘、吐き気、めまいなどの副作用が少ないといわれている。精神依存、身体依存、耐性を形成する。