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薬学用語解説

打錠用の顆粒

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月28日
物理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

顆粒の製造法の一つとして、核となる粒子を中心に種々の機能を持った異なる層を積層する方法がある。中心の粒を核顆粒と言い、通常、粒状の乳糖やセルロースなどが用いられる。例として、ムコソルバンL錠で用いている小型化顆粒の場合、①核顆粒を中心に、②主薬の入った主薬層、③その主薬を徐々に放出させるための放出制御膜、④打錠時の圧縮に対して顆粒の形を維持するための緩衝膜、⑤錠剤化しやすくするための添加剤を被膜した圧縮成形層の順に積層させることにより製造されている。