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薬学用語解説

誘導ラマン散乱

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
物理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

非線形ラマン効果の1つ。励起光と同時に、励起光に対してコヒーレントなストークス光を入射すると、誘導放出が起こり、励起光が減衰し、ストークス光が増幅される現象。この現象を利用したSRS顕微法は、非常に微弱な光であるラマン散乱光を高感度に検出することができる手法として知られており、一般的な自発ラマン顕微鏡では1枚の像を取得するのに数十分の時間がかかってしまうが、SRS顕微鏡ではビデオレートでの高速イメージングが可能である。