薬学用語解説
噴霧乾燥法
スプレードライ法
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
物理系薬学部会
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造粒方法のひとつ。薬物と添加物の混合物の溶液または懸濁液を熱風とともに細い孔径のノズルから噴霧し、チャンバー内で微小な液滴とし、短時間で乾燥させる方法で、球形の流動性のよい粒子が得られる。溶液の濃度,噴霧速度,乾燥温度などにより粒子径を調節することができ、また、乾燥が速いため、比較的熱に弱い薬物にも適している。連続的に大量生産でき、コストも安いことから、粉乳、インスタントコーヒー、粉末調味料など、食品関係でも広く用いられている。