薬学用語解説
フリット構造
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月21日
物理系薬学部会
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カラムの両端に配置されているフィルターのこと。フィルターの孔径を移動相や試料は通過できるが、充填剤は通過できないように設定することで、移動相を加圧して送液した時にカラムから充填剤が流出するのを防いでいる。カラムを作製する際には、まず片端にフリット構造を有する細管に他端側から充填剤を充填する。充填が終わると、その端の部分にフリット構造を作製することで、2つのフリット構造で充填剤を挟み、固定する。汎用カラムでは焼結フィルターが用いられているが、内径の細いカラムでは、焼結フィルターを目的の場所に配置することが難しいため、光反応によって調製された多孔質体等も利用されている。