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薬学用語解説

ガスクロマトグラフィー

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
物理系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

ガスクロマトグラフィーは、移動相に気体(ガス)、固定相には単体にコーティングされた液相を用いるクロマトグラフィーの総称であり、気化した化学物質の分離を行う。分離した化学物質の検出に質量分析器を用いる場合、GC-MSという。試料を気化する必要があり、試料注入部およびカラムは一定の高温に保たれている。一般に、試料注入部は200~300℃、カラムは百数十℃以上の温度に保たれている。したがって、ガスクロマトグラフィーで分析できるのは、こういった高温でも安定に気化する物質に限られる。このため、揮発性の低い化合物は、ガスクロマトグラフィー分析に先立って揮発性物質に変換する誘導体化という手段がとられることが多い。