menu

薬学用語解説

ロドプシン

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

網膜の視細胞に存在し、膜をα-ヘリックスが7回貫通した構造を持つ膜タンパク質(オプシン)とビタミンAから誘導された11-シスレチナールから成り、7番目の膜貫α-ヘリックスに存在するリジン残基に11-シスレチナールがクロモフォアとしてシッフ結合した複合体で、光の明るさを感知する光受容体である。ヒトでは同様に11-シスレチナールを持ち、光の三原色(RGB)に対応する波長を吸収して色情報を伝達する3つのロドプシン様光受容体が存在する。バクテリアが産生するバタテリオロドプシンはオールトランス型レチナールを結合し、プロトンポンプ機能を持つことから、ロドプシンとは機能と構造において相当異なる膜タンバタ質である。