薬学用語解説
小胞体関連分解
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会
膜タンパク質や分泌タンパク質の生合成と高次構造形成の場である小胞体には、正しい構造をとることのできなかった不良タンパク質が存在している。このような小胞体内不良タンパク質を小胞体から細胞質へと逆輸送し、ユビキチン-プロテアソーム系によって分解する機構が、小胞体関連分解(endoplasmic reticulum-associated degradation:ERAD)である。ERAD複合体は多数のタンパク質から構成されており、基質タンパク質によってその構成因子が異なる。