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薬学用語解説

ダメージ関連分子パターン
危険関連分子パターン(danger-associated molecular patterns)

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

病原体関連分子パターンPAMPs (pathogen-associated molecular patterns)と対比してDAMPsと呼ばれる。HMGB1、熱ショックタンパク質、細胞外マトリックス分解産物、ベータアミロイド、酸化型LDL、酸化リン脂質、二本鎖DNA、ミトコンドリア由来ペプチド、ミトコンドリアDNAなどが知られ、それ単独または他の免疫賦活化因子とともに危険信号(danger signal)として免疫の活性化を引き起こす。主に細胞壊死(ネクローシス)を起こした細胞から放出され、急性炎症・慢性炎症の要因になっていると考えられる。近年では、遺伝学的にプログラムされたネクローシス(ネクロトーシスやパイロトーシスなど)による放出が多数報告されており、医学的にも注目されている。