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薬学用語解説

ホルモン

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

特定の産生臓器で合成され、血液循環を介して標的臓器に達して生理作用を発揮する物質。ホルモンを分泌(内分泌)する腺組織や臓器を内分泌腺あるいは内分泌器官と呼んでいる。内分泌系は、ホルモンが血液を介して遠隔の細胞に作用することが可能であり、神経系とともに生体の機能を調節する二大調節系をなしている。代謝や消化、性機能などの大切な生命活動はホルモンによってコントロールされている。このような内分泌器官としては、下垂体、松果体、甲状腺、上皮小体(副甲状腺)、膵島、副腎、生殖腺(性腺:卵巣、精巣)、消化管が挙げられる。ホルモンの分泌は生体内成分や神経の影響により調節され、恒常性を維持している。