薬学用語解説
オッズ比
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
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生命科学の分野において、ある疾患などへの罹りやすさを2つの群で比較して示す統計学的な尺度である。オッズ比が1とは、ある疾患への罹りやすさが両群で同じということであり、1より大きいとは、疾患への罹りやすさがある群でより高いことを意味する。逆に,オッズが1より小さいとは、ある群において疾患に罹りにくいことを意味する。例えば、ある多型が疾患群100名中の40名で、健常群100名中の20名で認められたとする。このオッズ比は、(40/60)/(20/80)=2.67となる。これは、ある多型が疾患群で出現するリスクが健常群に対して2.67倍高いこととなる。