薬学用語解説
一次代謝
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
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生物の体内で酵素や補酵素の作用により物質を合成するときの化学反応を代謝といい、その中で生物個体の維持、増殖、再生産に必須で生物界に普遍的に存在している糖、タンパク質、脂質、核酸などを生成する代謝を一次代謝という。また、これらの物質を一次代謝産物(primary metabolites)という。 二次代謝と異なり、生物種間で保存されている。代表的な代謝系として解糖経路、クエン酸回路(クレブス回路、TCA回路)、ペントースリン酸回路などがあり、これらはおのおの独立した物ではなく、高度に相互作用、相互依存している。