薬学用語解説
mixed_lymphocyte_reaction
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月28日
生物系薬学部会
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MLRとはmixed lymphocyte reactionの略で、日本語では混合リンパ球反応と呼ばれている。この反応は、系統の異なる2つのマウス脾臓細胞を混合培養した時に惹起されるリンパ球活性化反応である。T細胞の活性化に伴うIL-2(interleukin-2)を中心とする各種サイトカイン産生及びそれらによる細胞増殖等、生体内で起こっている実際の免疫反応をin vitroで簡便に再現できる系である。CyclosporineやFK506等の臨床で使われている「免疫抑制剤」が、この系にて顕著な抑制作用を示すことから、現在では免疫抑制剤スクリーニングのゴールデン・スタンダードと考えられている。