薬学用語解説
コッホ現象
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
生物系薬学部会
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BCG直接接種の際は、予診などにより感染の疑いの有無を必ず確認しなければならないが、それでもなお既感染者に接種を行った場合、一過性の局所反応である「コッホ現象」が起こる。「コッホ現象」とは、通常はBCG接種後10日位で針痕部位に発赤が現れ、1~2 ヶ月で化膿巣ができるのに対して、既感染者に接種してしまった場合に接種後10日以内に接種部位に発赤・腫脹・化膿などが起こり、2週間~4週間以内に治癒する現象をいう。「コッホ現象」が起きた際の対応は、「定期接種実施要領(令和2年2月4日付 健発第0204第5号)」に通知されている。