薬学用語解説
ピリミジン (1,3-ジアジン)
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
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融点21℃、沸点124℃の芳香族複素環式化合物(化学式:C4H4N2、分子量:80.1)。遺伝子DNAやRNAに含まれるシトシン、チミン、ウラシルの基本骨格となっている。シトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)はアデニン(A)、グアニン(G)とともに核酸塩基とも言われ、遺伝情報を担う基礎単位として機能している。ピリミジン骨格を有する医薬品としては抗がん剤の5-フルオロウラシル、シタラビン、抗HIV薬のザルシタビンなどがある。