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薬学用語解説

超分子シントン

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

超分子シントンとは、有機合成でのシントン(逆合成解析での合成等価体)の概念を応用し、非共有結合のネットワーク構造を形成する結晶中で、水素結合やπ/π相互作用、配位結合、静電相互作用、ファンデルワールス力などの分子間相互作用が可能となる最小単位の組み合わせを意味する。複数の分子で構成される分子結晶はCocrystal(イオン結合が存在しない分子結晶)と塩(イオン結合が存在する分子結晶)に大別される。いずれも非共有結合のネットワークで結晶化しているので、cocrystalや塩の設計にこ超分子シントンの研究が重要な役割を担っている。