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薬学用語解説

カルボン酸

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会

カルポン酸は有機化合物の中で最も代表的な酸性化合物であり、官能基として少なくとも一つのカルボキシル基を有している。カルボキシル基はカルボニル基に水酸基が結合した官能基であり、一般式としてR-COOHで表される。一般的なカルボン酸の水中でのpKaは4〜5であり、多くのカルボン酸は中性条件下で解離し、水溶性の高いアニオン(R-COO-)となる。この親水性基に疎水性の高い長鎖(直鎖)アルキル基が結合したものが石けんである。また、 中性条件下で解離するカルボン酸類は酸味料となる。これらには酢酸(酢)、クエン酸(柑橘系果実)、酒石酸(ワインの渋み)、乳酸(ヨーグルトや乳酸菌飲料の味)、コハク酸(日本酒の旨味成分)などがある。カルボキシル基に加えアミノ基を有するものがアミノ酸である。