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薬学用語解説

アミン

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
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有機化合物の中で最も代表的な塩基性化合物はアミンであり、一般式としてR3Nで表され、アンモニアのアルキル、あるいは芳香族誘導体である。アミンの窒素原子は一般に sp3混成軌道をとり、ほぼ正四面体構造である。窒素原子上の三つの置換基は水素あるいは炭素によって占められ、一つの孤立電子対が存在している。3つのアルキル基をもつ第3級アミンの孤立電子対にアルキル基がさらに結合すると第4級アンモニウム塩となる。アミンは極性化合物であり水やアルコールと水素結合することができるので、比較的低分子量のアミンはこれらの溶媒に溶解できる。 肉類の腐敗で発生する悪臭は、アミノ酸などの分解で生じた揮発性の高いアミン(アンモニアなど)に起因することが多い。