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薬学用語解説

活性酸素

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
© 公益社団法人日本薬学会

生命維持に必要な酸素分子(三重項酸素)に対し、反応性が高く、生体成分などの酸化障害を引き起こす酸素種の総称。主な活性酸素種としては一重項酸素、スーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシルラジカルがある。活性酸素によって引き起こされる酸化障害は様々な疾患の原因とも考えられている反面、免疫系による外敵の駆逐では重要な役割を演じている。さらに、ブレオマイシンやフォトフリンなどの一部の制がん剤は活性酸素をがん細胞中で発生させ、制がん効果を示す。