薬学用語解説
結晶多形
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
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結晶多形とは、同一分子でありながら結晶中での分子の配列の仕方が異なるものをいう。固体医薬品の中で結晶多形が重要なのは、それぞれの結晶多形間で溶解性、バイオアベイラビリティー、安定性が異なるためである。結晶多形が生じる理由は、溶液から結晶が析出する段階でエネルギー状態の異なった状態で結晶化するためである。