薬学用語解説
ニトロベンゼン
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
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ベンゼン環にニトロ基が結合した芳香族ニトロ化合物で分子量123、融点6度、沸点210度の淡黄色オイル。アルコール、ベンゼン、エーテルなどの有機溶媒に溶けやすい。ベンゼンを硝酸と硫酸存在下で反応させると得られる。致死量はラットで640 mg/kg。他の芳香族ニトロ化合物としては2,4,6-トリニトロフェノール(ピクリン酸)や2,4,6-トリニトロトルエン(TNT)があり、いずれも爆発性がある。