薬学用語解説
ピペリジン
ヘキサヒドロピリジン/hexahydropyridine
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
化学系薬学部会
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ピリジンが完全に還元(飽和)された化合物で、環状脂肪族アミンに分類される。シクロヘキサンが持つ6つのメチレン基のうち1つがNHに置換された構造を持つ環状の第二級アミンである。融点-7℃、沸点106℃の塩基性液状物質。様々な天然物、医薬品の部分構造となっており、代表的なものにモルヒネ、ペチジン、フェンタニルなどの鎮痛薬がある。