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薬学用語解説

カルボニル基

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月27日
化学系薬学部会
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カルボニル基(C=O)で表される置換基。この炭素-酸素二重結合はアルケンの炭素-炭素二重結合と類似しているが、酸素原子の大きな電気陰性度のために結合が分極し、酸素原子が負電荷、炭素原子が正電荷をおびる。そのため、カルボニル基の炭素原子は求核剤の攻撃を受けやすい。炭素原子はsp2混成軌道で、一つのp軌道はsp2混成軌道である酸素原子のp軌道とπ結合を形成している。酸素原子の残った二つの混成軌道には二対の孤立電子対が入っている。構造はアルケンと同様に平面であり、結合角はほぼ120°である。