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薬学用語解説

褥瘡

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月28日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

褥瘡とは、寝たきりなどの状態によって、体重で圧迫されている場所における皮膚表層と骨の間の組織において血流が悪くなったり滞ることで、その結果、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことである。一般的に「床ずれ」ともいわれている。体重による圧迫だけで褥瘡を誘発するわけではなく、栄養状態が悪い、皮膚や筋肉の衰えで皮膚に弾力がなく、しわやたるみがある、抗がん剤やステロイドなど薬の副作用で免疫力が低くなっているなど、組織耐久性低下の条件が加わることで褥瘡が発生すると考えられている。