menu

薬学用語解説

ヘパリンロック

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月21日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

輸液を投与せずに血管内にカテーテルを留置すると、先端部分に血液が逆流して凝固し、カテーテルを閉塞させる。この閉塞を予防するためにヘパリン加生理食塩水をカテーテル内に充填しておく、この手技をヘパリンロックと呼ぶ。原液のヘパリンを用いてもよいが、ヘパリンそのものによる合併症予防のために希釈して(100 単位/ml)用いられる。実際には直接または延長チューブを介してカテーテルにヘパリン加生理食塩水を注入して、血液が逆流しないようにカテーテルや延長チューブに蓋をする。ヘパリンは不要、生理食塩水だけでも数時間ならばカテーテルの開存性は保たれるという意見もあるが、実証はされていない。