薬学用語解説
麻しん、風しん、おたふくかぜおよび水痘の抗体検査
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年12月21日
医療薬科学部会
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麻しんと風しん(MR2種)、おたふくかぜおよび水痘は、集団生活を始める前にはワクチン接種を済ませ、免疫の獲得を確認しておきたい。「感染しない、発病しない、感染させない」ということは高校生や大学生、社会人でも同様である。適切な検査をすればあいまいな記憶に頼らずに済み、無駄な接種を避けることもできる。幼児期や接種後3~5年程度であれば、麻しんと風しんはHI法(赤血球凝縮抑制法)で、おたふくかぜと水痘はELISA/IgG法(酵素標識抗体法)で評価できる。成人や接種後3~5年以上経過していれば、麻しんのみNT法(中和法)かPA法(ゼラチン粒子凝縮法)を選択する。詳細は名鉄病院予防接種センターホームページ(http://www.meitetsu-hospital.jp/kakuka/yobou.html)を参照されたい。