薬学用語解説
貼付剤
作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
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布やプラスチックフィルムに有効成分と基剤の混合物を薄く延ばし、皮膚表面の患部または皮膚を通して局所患部へ有効成分を到達させる、皮膚に粘着させて用いる製剤。絆創膏やステロイドのテープ剤、関節痛に用いる非ステロイド系抗炎症薬の製剤などがある。よく似た製剤にパップ剤と経皮吸収型製剤があるが、パップ剤は主に湿布を目的としたもので、水を多く含む。経皮吸収型製剤は、局所ではなく全身作用を目的としたものである。外観は似ているので、用途をよく確認して用いることが大切である。ちょうふと読むが、てんぷと思っている人も多い。