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薬学用語解説

在宅中心静脈栄養法

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

食事の経口摂取が困難あるいは不十分な患者に対して、在宅で経静脈的に高カロリー輸液(生命維持に必要な糖質、アミノ酸、脂肪、ビタミン及び微量元素を含んだ栄養液)による栄養成分の投与を行い、栄養状態を正常に保つ療法。入院生活から解放され、社会復帰の考慮も可能となる。しかし、中心静脈にカテーテルを留置したまま、患者やその家族等が輸液の交換などを行い、常時点滴をしながら日常生活を送ることになるため、留置部位の細菌汚染、カテーテルの閉塞、代謝障害等への十分な配慮が求められる。医師、薬剤師、看護師等による適切な管理・指導が重要となる。