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薬学用語解説

血漿分画製剤

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2023年11月02日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

血液中に含まれている血漿(プラズマ)を分画・精製し、特に重要なタンパク質を、物理化学的に成分ごとに分けて精製した製剤の総称である。血漿分画製剤は、特定生物由来製品に指定されている。血漿分画製剤は、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤、アンチトロビンⅢ製剤、フィブリン糊製剤などに大別され、ほかに代替品のない重篤な疾患に使用される場合が多い。適正な保管管理および適正使用に関する情報提供が重要である。 血漿分画製剤原料である血液の大部分は、献血によって供されるため、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」(血液新法)により、国内自給と安定供給、適正使用について施策が講じられている。特に外来性感染因子に関連する安全性の確保が求められる。