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薬学用語解説

血圧

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

血圧とは、血管(動脈)の内圧で水銀圧(単位はmmHg)で表わされる。主として、心臓の収縮力、循環血液量、血管壁の弾力性により決定される。収縮期血圧(最大血圧)は心臓収縮が最大になったときの圧であり、心臓が拡張し最も低下した時の圧を拡張期血圧(最小血圧)という。最大血圧と最小血圧の差を脈圧といい正常値は30 mmHg以上である。正常血圧は最大血圧130 mmHg、最小血圧85 mmHg未満であり、それぞれ140 mmHg、90 mmHg以上で高血圧と診断される(高血圧治療ガイドライン2004、日本高血圧学会)。日本人の高血圧人口は、人口の20%以上、約2,500-3,000 万人いるといわれている。高血圧が続くと動脈硬化の進行、脳卒中(脳硬塞や脳出血)や虚血性心疾患(狭心症と心筋硬塞)、腎不全などの原因となる。