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薬学用語解説

ショック

作成日: 2023年07月22日
更新日: 2024年03月01日
医療薬科学部会
© 公益社団法人日本薬学会

急激な組織循環不全。末梢の虚血、血圧・体温低下、意識障害を来たし重症の場合、脳・心臓・腎臓などの機能障害をおこし、死に至る。急激な出血により循環血流量が減少し、十分な血圧が保てなくなる出血性ショック、重症熱傷の際、毛細血管の浸透性亢進により血漿が組織へ流出し循環血流量が不足する熱傷性ショック、心臓機能が低下したために十分な血流を保てない心原性ショック、脊髄損傷による交感神経遮断や、精神的な動揺から自律神経のバランスが狂い血圧の低下によって起こる神経原性ショック、アレルギー反応により全身に放出された化学伝達物質が毛細血管拡張を引き起こすアナフィラキシーショック、エンドトキシンを産生する細菌によって敗血症となった場合、血管平滑筋が拡張しておこるエンドトキシンショックなどがある。